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館だより
 

第145号 2017年1月5日号

■新年のご挨拶

 

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も宜しくお願い申し上げます。

 しょうけい館(戦傷病者史料館)は、開館より11年目を迎えることとなりました。皆様の暖かいご支援、ご協力を賜りながら事業を進めてこられました事を、心より厚く御礼申し上げます。

 しょうけい館では、昨年3月〜5月に春の企画展「戦傷病とは?−第2部 戦病−」を開催し、「戦病」の具体的で様々な事例を紹介しました。夏の企画展は「夫とともに歩んだ道〜戦傷病者の妻として生きて〜」として、戦中・戦後の戦傷病者の妻たちに焦点を当て、彼女たちの労苦や各地の傷痍軍人妻の会の活動についての展示を行いました。
 また、しょうけい館としては初の単独地方展「しょうけい館(戦傷病者史料館)-福島展-」や昭和館・平和祈念展示資料館との連携で「しょうけい館(戦傷病者史料館)-名古屋展-」を開催し、福島県・愛知県とその周辺の地域の方々よりご寄贈頂いた資料を多くの方にご覧いただきました。

 証言映像では、前半に徳島県(5名)・高知県(2名)と岩手県(1名)・秋田県(1名)・山形県(1名)を、後半に佐賀県(2名)・鳥取県(2名)と滋賀県(1名)・奈良県(1名)・大阪府(1名)・岡山県(1名)を、事前調査に基づき収録してきました。
 証言者は100歳を超える方も増え、収録も困難になりつつあります。できるだけ戦中・戦後の労苦を共に乗り越えてきた方々だけに、ご夫妻の収録でお願いしております。しかし、現実は鬼籍に入り、ご本人だけでなく妻だけ、場合によってはご子息にまでご協力をお願いしております。戦傷病者だからこその貴重な体験を、少しでも残していきたいと考えております。
<お願い>
 戦傷病者とそのご家族の方々のご協力がなければ、証言映像は成り立ちません。また、残念ながら他界なされた場合、戦傷病者の資料(義手・義足・義眼・戦傷病者手帳、古写真など)を、もし処分なされるようでしたら、ぜひ当館へご連絡ください。館の資料として保管させていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

【新しい取り組み】
 2016年10月より、新しい事業として「戦後世代の語り部育成事業」が3施設(しょうけい館、昭和館、中国帰国者支援交流センター)で始まりました。戦後70年を越え、戦中・戦後を生き、労苦を直接体験された方々が高齢化、もしくはお亡くなりになっている現状において、その労苦体験を後世に継承することを目的として戦後世代の「語り部」の育成を行うというものです。
 現在、第一期生の研修を行っています。館としても初めての事業ですので研修生の熱意にしっかりと応えられるように、進めていきたいと思います。


 本年も春と夏の企画展・地方展・新着証言映像の公開等を行って参ります。春の企画展のテーマは「戦傷をのり越えて描いた日々〜水木しげる・上田毅八郎の軌跡〜」、地方展は高知県にて開催する予定です。このほか証言映像の定期上映・水木しげるさんの常設企画展、寄贈資料の紹介等、戦傷病者の方々に関する情報を提供して参ります。
 なお、こうした活動の一環としてご利用いただけるように当館では、学校や公共施設などへの証言映像(DVD)や展示キットの貸出を行なっております。どうぞご利用ください。

 皆様のご来館をお待ちしております。

<しょうけい館 職員一同>