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第282号 2025年7月12日号次世代の語り部講話に寄せられた声(令和7年1月~6月)

 しょうけい館では、戦傷病者が体験した戦中・戦後の労苦を語り継ぐために、2019年より次世代の語り部による講話活動を実施しています。団体見学や、派遣講話、毎月第2日曜日に開催する定期講話会など、これまでにも多くの方に対して戦傷病者が体験したさまざまな労苦を語り続け、平和の大切さを伝えてきました。
 語り部を通じて「人から人へ」語り継ぐからこそ伝わるものがあると考え、今後もこの活動を大切にしていきたいと思っています。今年も既に多くのみなさまに講話をお聞きいただいています。今回は、参加された方々からの声を紹介いたします。


団体見学における語り部講話

 館内を見学する団体に向けて希望に応じ、実施しています。学校の校外学習や、団体の勉強会などでご利用いただいています。

 

講話の様子

参加した方々からの声

・語り部講話を聴講し、まだまだ戦争について知るべき事実があると強く思いました。戦争を二度と起こさないためにも、戦争がどれだけ悲惨なのか私たちひとりひとりが知るべきだと思います。もっと多くの人に講話を聞いてほしいと思いました。(60代男性)

・人の言葉で直接聞いたことで強い重みを感じることができ、戦争の悲惨さを肌身で感じる良い機会になりました。被害状況や戦況などの情報は現代では多くの場所で情報が得られます。けれど、戦傷病者たちに着目して情報を集めたことがなかったので、とても深い学びになりました。(10代女性)


・少し難しい内容もあったが、生徒たち(中学生)でも理解できる内容が多くあり、とても学びになった。(30代男性)

・なかなか聞けない話を聞かせていただきました。やはり常に考えることが必要だと実感しました。(50代女性)

・戦傷病者たちが抱えてきた苦しみや痛みなど、様々なものを学ばせていただきました。色々メモしたので、家族や友人とも今回のことについて話そうと思います。(20代女性)





派遣講話

 ご希望に応じて学校・団体などへ語り部を派遣し、講話を実施しています。学校の授業や平和に関するイベントでご利用いただいています。


派遣講話の様子

参加した方々からの声

・専門用語をわかりやすく教えてくれて、話が入ってきやすかったです。他の語り部の話も聞いてみたいと思いました。(10代女性)

・講話の戦傷病者と年齢が近く、戦渦に巻き込まれて片腕を失うという過酷な体験を聞いて胸が痛みました。今日感じたことなどを周囲に話して、平和について考えたいと思います。(10代女性)

・会場が広かったため、スライドの文字がもう少し大きくしてほしかったです。それ以外の講話内容や話し方などはとても素晴らしかったです。(10代女性)

・今回聞いたことを忘れずに、これから多くの人に伝えていき、戦争はどれだけひどいものなのかを多くの人に知ってもらいたいと思いました。(10代女性)

・戦争でどのような被害が起こったのかネットや本などで知ることよりも、ひとりに焦点をあてて細かい心情や体験を本人から聞いているように語ってくださったため、戦争は二度と起こしてはならないものだと改めて実感することができました。(10代女性)





定期講話会

 毎月第2日曜日に一般の来館者に向けて講話会を実施しています。6月の定期講話会では、失明した戦傷病者の苦労を詳しく紹介するため、歌人の佐佐木頼綱さんと歌手の神戸薫子さんをお呼びして講話会を実施しました。お二人は戦争で失明した元兵士が詠んだ短歌に曲をつけた「戦盲歌」を今に伝える活動をしています。昨年度に続いて今年度も語り部の講話に加えて、お二人から戦盲歌の解説と歌唱を披露いただきました。


6月定期講話会の様子

参加した方々からの声
・語り部講話と戦盲歌の解説、歌唱を組み合わせることで、双方の理解が深まりました。(40代女性)

・神戸さんの歌が素晴らしかったです。戦盲歌の存在を知らなかったので自分でも調べたいと思いました。(50代男性)

・少し知っている話であったため、新しい知見は得られなかった。(70代男性)

・語り部の方の声が小さく、聞こえづらかったですが、内容はよかったです。(30代女性)

・戦争を経験された方の思いが痛いほど伝わってきた。貴重なお話ありがとうございます。(10代男性)

 語り部講話に関する申込方法などの詳しい内容は「次世代の語り部のご紹介」のページよりご確認いただけます。

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