【お知らせ】しょうけい館は2・3階です。他の階はオフィスとなりますので立ち入りはご遠慮ください。

 今年は終戦80年となる節目の年であり、戦争体験を後世に伝えていくことは、ますます重要な課題となりつつあります。1945(昭和20)年8月15日の終戦から⾧い年月が経過した今、戦傷病者やその妻が、どのような戦争体験をしてきたのかを振り返り、考えていくことも、戦争を経験していない私たちの役割となっています。
 本展では、戦傷病者であり、著名な漫画家である水木しげる(本名:武良茂)氏の、戦地パプアニューギニアでの軍隊生活と受傷病、現地の人びととの交流や、代表作『総員玉砕せよ!』、『昭和史』などの作品に描かれることとなった水木氏の戦争体験について紹介します。
 水木氏の描いた作品や言葉を通して、氏の体験した戦争について考えてみませんか。

《マラリアと負傷でフラフラと歩く》 ©水木プロダクション

主 催: しょうけい館(戦傷病者史料館)
会 期: 令和7(2025)年6月3日(火)~10月13日(月)
会 場: しょうけい館2階 企画展示室
入場料: 無 料
開館時間: 10:00〜17:30(入館は17:00まで)、7月21日(月)、8月11日(月)、9月15日(月)は開館
休館日: 毎週月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)は休館

《軍装の兄と》
《スケッチ 負傷した兵長》 ©水木プロダクション
《スケッチ 椰子の実に腰かける子供》

武良茂(水木しげる)氏略歴

1922年 3月8日生まれ
    鳥取県境港市で育つ
1943年 鳥取の連隊に入営後、岐阜の連隊に転属
    ニューブリテン島(ラバウル)に派遣される
1944年 マラリアにかかる
    爆撃を受け左腕を失う
1946年 復員、除隊
    魚の行商や、白衣募金をおこなう
    紙芝居作家となり、その後漫画家となる

    代表作に「ゲゲゲの鬼太郎」、「河童の三平」、「悪魔くん」など多数
    また「ラバウル戦記」、「娘に語るお父さんの戦記」など著作多数

1965年 「テレビくん」で第6回講談社児童まんが賞を受賞
1989年 「コミック昭和史」で第13回講談社漫画賞(一般部門)を受賞
1991年 紫綬褒章
2003年 旭日小綬章
    故郷の境港市に「水木しげる記念館」が開館
2007年 「のんのんばあとオレ」で
    アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀コミック賞を受賞
2009年 「総員玉砕せよ!」で
    アングレーム国際漫画フェスティバル遺産賞を受賞
2010年 文化功労者
2015年 逝去

Related Contents

企画展示室