戦傷病者の中でも、脊髄を損傷したために下半身麻痺となり車椅子で生活することになった人々がいました。箱根療養所はそうした人々のための国立の施設として、戦中に作られた療養所でした。戦後は一般の患者も受け入れる国立の施設となりましたが、昭和40(1965)年には、所内の戦傷病者の患者のための病棟(西病棟)が作られ、戦傷病者とその家族がともに暮らした療養所となりました。入所者の中には、戦中から戦後も引き続き療養を続けた戦傷病者もいました。
 今回の企画展では、この箱根療養所(現在の独立行政法人国立病院機構箱根病院)より寄贈された西病棟資料を中心に、所内で暮らした戦傷病者とその家族の戦後の労苦を紹介します。また、この療養所で暮らした戦傷病者の証言映像などもあわせて紹介します。

協力:独立行政法人国立病院機構箱根病院
会期:平成21年7月23日(木)~9月27日(日)
会場:しょうけい館1階
入場料:無料
開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日、9月24日(木)

関連イベント

① 講演会「箱根療養所の想い出」

独立行政法人国立病院機構箱根病院 院長 石原 傳幸氏
  この療養所の現在の病院長に、当時の想い出をお話しいただきます。
(日時)8月9日(日)13:30~14:30 (会場)1階証言映像シアター *入場無料
★当日参加も可能ですが、席に限りがございますので(約30名)、ご参加希望の方は当館まで一度ご連絡ください。

② 学芸員による展示解説

7月25日(土)、8月8日(土)、8月29日(土)、9月12日(土)
毎回14:00より 約30分程度、申込不要

Related Contents

2009年