Close

令和3年度春の企画展 残された言葉や声をたずねて

2. 戦後の労苦 Episode-5 Image

交戦中に爆弾が爆発し、頭部を受傷

Eさんは、昭和20(1945)年、爆撃機を操縦中に南西諸島上空にて敵船と交戦していたところ、目の前で爆弾が爆発して受傷します。時折、意識を失いながらも安全な場所まで操縦し、一息ついたところで意識を失いました。6日後に意識が戻りますが、頭部の傷の状態が非常に悪く、額には穴が空き、片目は潰れている状態でした。


傷の痛みに耐える日々

戦後、国鉄に就職しますが、受傷の後遺症として、激しい頭痛や身体のしびれ、さらにてんかんの症状にも悩まされることとなります。当時の傷の痛みを次のように綴っています。「激しく痛むときは、誰か殺してくださいと言いたい様な気になる。」特に頭痛は想像を絶するものであり、助けを呼ぶにも起きていられず、治まるまでじっと我慢しなくてはならないため、死にたくなるようなことが何回もありました。


戦後の生活

痙攣や意識を失うといった症状は、仕事中にも出てしまうため、周りに迷惑をかけることに対する恥ずかしさや、いつ症状が出るかわからないという不安にとても苦しめられました。


出展資料:当時の受傷状況

出展資料:当時の受傷状況

受傷した際の顔の傷を描いたもの。傷が深い額は、陥没している状態であったことが分かる。