会期:平成24年10月2日(火)~12月27日(木)


【写真1】修復前の状態:中央に大きなシミあり

【写真2】修復作業の様子:シミだけを脱色して新たに額装中

  当館では、これまでに多くの戦傷病者とそのご家族ならびに各地の傷痍軍人会様より貴重な資料をご寄贈頂いています。 中には、古い年代の資料であるために破損や汚損が激しく保存状態が悪いものもありますが、戦傷病者の労苦を伝える大変貴重な歴史的資料として、当館で保存のための修復を行っています。
 今回は、大阪府傷痍軍人会様より寄贈頂いた、戦時中に大阪府に設立された傷痍軍人会館の開館記念の書四点を展示します。大変古い額装の書であるため、破損やしみが多数みられるなど保存状態が悪かったのですが【写真1】、昨年度、美術専門の業者に修復を依頼し、このたびようやく展示できるまでに修復が完了しました【写真2】ので、当館で初めて展示します。
 その一つに昭和16年に5月に、当時の大日本傷痍軍人会大阪支部宛に、陸軍中将であった蒲穆が送った「終生奉公亦不楽乎」という書があります。また、当時の軍事保護院総裁であった本庄繁が送った「至大至剛」を含む書も今回展示します。 そして、証言映像シアターでは、新たに当館で制作した証言映像を上映します。今回は、日本赤十字社の元救護看護婦、元陸軍看護婦の映像も収録されています。ぜひお越し下さい。

学芸員による展示解説(最終回)のお知らせ

日時:9月15日(土)14時~(約30分)
場所:1階企画展コーナー
備考:参加無料、事前申込不要、入退場自由

 学芸員が企画展の展示解説を行います。7月、8月と行ってきた今企画展の展示解説も今回が最終回となりますので、多くのお客様のご参加をお待ちしております。

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2012年