当館では、証言映像“戦傷病者の労苦を語り継ぐ”を収録しております。これらは、戦争で傷つき、病に倒れた多くの戦傷病者とそのご家族が体験した労苦を現在に語り継ぐ貴重な資料映像です。当館1階の証言映像シアターで約1ヶ月ごとに入れ替えて上映するとともに、情報検索コーナーでも自由に閲覧できます。
また、DVDの団体貸出も無料で行っています。お気軽にお声がけください。
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44−01 |
終戦から始まった30年の闘い〜銃創と結核〜(13分01秒) |
昭和19年、現役兵として中国山東省に出征し、戦地で終戦を迎える。終戦後にもかかわらず八路軍との戦闘に巻き込まれ受傷する。復員後、辛いリハビリを経て就職するものの昭和32年、戦時中に患った胸膜炎が悪化して肺結核を発症、60歳まで闘病生活を送る。働き盛りの頃は病との闘いであった。終戦から30年以上に亘り、傷と病による苦しみを乗り越え「よく生きてこられた」と自身の半生を振り返る。 |
44−02 |
左腕一本で家族を支えた父(15分13秒) |
昭和12年に中国軍との戦闘中に右手を受傷、ガス壊疽を起こし野戦病院で右腕を切断した後に内地還送される。終戦後、仕事が見つからず妻が働く一方、晋治さんが家事をこなした。仕事は、建築会社の経理事務に従事し、左手でそろばんを弾きながら定年まで勤め上げた。寡黙な父が左腕一本でなんでもこなす姿を見て、多くのことを学ぶ事ができたと長女は語る。 |