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館だより
 
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第124号 2016年2月26日号

■ 春の企画展を開催します。

 

 昨年夏の企画展「戦傷病とは? 〜第1部 戦傷〜」に続いて、3月1日(火)から5月8日(日)まで「戦傷病とは? 〜第2部 戦病〜」を開催します。
 外見上は健常者と変わらない戦病者は、周囲の理解が得られにくく、戦後も労苦を背負うことになりました。
 戦傷病のほとんどは、腸チフス、マラリア、デング熱など、現在では感染症と言われる病気でした。
 過酷な環境の戦地で感染症にかかと、戦争栄養失調症などで体力の限界にあった戦傷病者にとっては、死を意味しました。
 外傷性の後遺障害による戦病もありました。
 抗生物質のない当時、不治の病といわれた結核なども恐ろしい病気でした。
 完治すること無く、後遺障害に苦しむ病気もありました。
 戦後になってはじめて認知された戦病もあります。
 その他にも、軍隊病と言われた脚気や、行軍病など、聞き慣れない病気がたくさんありました。
 多くの戦傷病者を苦しめた「戦病」を、資料とデータで解説し、戦傷病者の証言映像でその労苦を伝えます。