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館だより
 
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第131号 2016年6月10日号

■ 地方展「しょうけい館(戦傷病者史料館)−福島展−」レポート

 

5月24日(火)〜29日(日)の6日間、福島県郡山市において地方展「しょうけい館(戦傷病者資料館)−福島展−」を開催しました。会期初日のオープニングセレモニーでは、奥野館長のあいさつから始まり、厚生労働省、福島県、郡山市の援護担当の方々のご祝辞をいただきました。また、今回上映した証言映像の証言者である渡辺様と遠藤様の奥様にもご出席いただき、しょうけい館初の単独での地方展開催をご一緒に迎えることができました。
会期中には医療福祉系の専門学校の団体見学があり、戦中の資料を見たり、体験コーナーで義足を触って重さを感じたりすることで、専門学校で学んでいることとは違った視点から医療福祉について知ることができたという声もありました。
短い会期ではありましたが、幅広い世代の方にご来場いただき、福島県の戦傷病者の労苦を感じてもらうことができたようです。

 
 

 

《来場者の声》

  • 第2次世界大戦に行かされて、不幸にも手足や眼を傷つけられた方たちの苦労は、本当に想像を超えるものがあったと思います。傷痍軍人会がなくなった今、傷痍軍人の今日までの苦労を多くの人に見てもらって、平和の大切さを実感できる場になったら良いと思いました。(60代男性)
  • 戦時生まれですので、多少のことは知っていましたが、詳しい内容を一層知ることができ、戦争の悲惨さをあらためて再確認した次第です。戦後生まれの人は、ほとんどが知らないと思うので、是非他の都市でも開催していただけたら幸いです。(70代男性)
  • 将来医療者を目指しているので、負傷した方の強さに胸を打たれました。機会があればまた見に来たいです。(20代女性)