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館だより
 
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第136号 2016年8月19日号

■企画展関連イベント「中高生・大学生による体験記朗読会」レポート

 7月20日より始まった夏の企画展「夫とともに歩んだ道〜戦傷病者の妻として生きて〜」の関連イベント「中高生・大学生による体験記朗読会」を千代田区後援のもと、8月14日(日)に開催しました。朗読ボランティアをしていただいたのは、千代田区立九段中等教育学校演劇部の中高生10名と法政大学アナウンス研究会の大学生5名です。学生たちはしょうけい館に来て戦傷病者のことを学び、何度も練習を重ねました。また、普段はあまり交流する機会の無い中高生と大学生が一緒になって練習し、お互いの朗読を聞いて感じたことや参考にしたいことなどの意見交換をしました。

練習風景
(大学生の練習)

本番前日の練習風景
(中高生・大学生の意見交換)

 

本番当日、会場となった千代田区役所1階区民ホールには若い世代の人を含め、多くの方にご来場いただきました。下の写真は本番の様子です。

 

 学生たちは緊張しながらも、練習の時以上の朗読をすることができ、鑑賞した方からはこのようなご意見をいただきました。

 ■熱のこもった語り方、落ちついた語り方、本当に感動しました。(20代男性)
 ■皆さんの感情込めた朗読が身にしみて思わず涙してしまいました。(70代女性)
 ■同年代の方が戦争に思いを抱きながら朗読している姿を見て、画面越しに見る
   戦争よりも生々しく自身のこととして感じることができました。(20代男性)
 ■若い人が朗読するというのが良い経験になったと思います。(40代男性)

 戦争を直接知る人々が少なくなっていく今、このようなイベントを通して若い人たちの手で平和への願いを次世代につないでいくことが必要なのかもしれません。

 なお、下記の企画展関連イベントは引き続き開催しますので、展示と合わせて是非ご覧ください。

 【DVD上映会】
 劇作家・井上ひさしの作品。
 2004年に公演された舞台劇を収録したDVDを上映します。
 作 品: 「きらめく星座―昭和オデオン堂物語―」劇団:こまつ座
 内 容: 時は昭和の15、6年。浅草のレコード店・オデオン堂の家族と
      下宿人たちは無類の音楽好き。その音楽好きも禍いし、一時は
      “非国民”と貶められて、またある時は娘が傷痍軍人と結婚して
      “軍国美談の家”と褒めそやされて・・・。
 日 時: 8月21・28日、9月4・11日(日)13:00〜15:30 (2時間22分)
 場 所: しょうけい館証言映像シアター
 その他: 着席での鑑賞をご希望の場合は要事前予約・無料

 

 【フロアレクチャー】
 学芸員が企画展の展示解説をします。
 日時: 8月20日(土)14:00〜 約30分間
 その他: 当日参加自由・無料  

 
(学芸課)