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館だより
 
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第155号 2017年6月13日号

■第16回 ミニ展示「新着寄贈資料展」

 

 平成29年6月6日(火)〜7月17日(月)まで、1階にて第16回ミニ展示「新着寄贈資料展」を開催しています。出展資料の寄贈者である武田豊さんは、16歳で陸軍に志願入隊し、満州へ出征。実戦を経験することなく、終戦を迎えますが、その後すぐにソ連軍に拘束されました。シベリア行きは免れましたが、満州での強制労働中に材木の破片が右目に刺さり、復員後、病院にて右目を摘出し、失明となりました。戦後は、役所で引揚者の援護や、戦没者の遺骨を遺族へ受け渡す仕事に就き、その仕事を通して、生きて帰ってきたことを実感、感謝し、障害を克服して生きる道を見出しました。現在は、後世に平和の大切さを伝えるため、語り部として活動されています。
 今回新たに寄贈された資料は、武田さんの義眼5点です。昭和55年〜平成20年まで使っていた義眼は、歳を重ねるごとに形が変化しています。どのように変化しているのかは、ぜひミニ展イベントに参加して、実際に触って確かめてみてください。
 また、ミニ展示開催期間中毎日、11時・13時・16時〜武田豊さんの証言映像を上映しています。
こちらもぜひご覧ください。    

 

 

◆ミニ展関連イベント◆
@「戦傷病者のお話を聞いてみよう!」
資料寄贈者の武田豊さんに、ご自身の体験や資料についてお話しいただきます。
戦傷病者のお話を直接聞くことができる貴重な機会です。
開催日時:6月18日(日)@ 11:00〜 A 14:00〜
開催場所:しょうけい館1階 ミニ展示前
当日参加自由・無料

A「本物の義眼を触ってみよう!」
学芸員の解説とともに、武田豊さんが寄贈された義眼を触ることができます。
開催日時:6月24日(土)・7月9日(日)14:00〜14:30
開催場所:しょうけい館1階 ミニ展示前
当日参加自由・無料