2階常設展では、平成31年2月21日から3月3日まで、上皇陛下の「天皇御在位30年記念展示」を開催しました。その際、「箱根療養所」コーナーにおいて、昭和40年1月29日、皇太子時代に箱根療養所へご慰問された際の経緯を示した写真パネル、そしてご慰問に併せて箱根療養所が製作したトロフィー、ご慰問されたことを記載した戦傷病者の「回覧簿」などを新規にご紹介しました。開催終了後は、展示した写真パネル、トロフィー、回覧簿の3点を惜しむ声があったため、引き続き展示することとなりました。


ご慰問関連展示

 上皇・上皇后両陛下は、皇太子ご夫妻の頃より障害者への深いご理解を示されていたことから、昭和39年の東京パラリンピックに参加した箱根療養所の入所者20名を知ることとなりました。これをきっかけに翌年、箱根療養所のご慰問が決定しました。この写真は、その時の様子を記録した写真です。
 トロフィーには、「昭和40年1月29日 皇太子同妃両殿下ご来訪記念スポーツ大会 国立箱根療養所」と刻まれています。裏面には「賞」とあり車イスに乗った人物が描かれています。使用されたかどうかは判明しませんが、皇太子ご夫妻のご慰問を記念して出されたものです。
 回覧簿は、戦時中から箱根療養所に入所していた戦傷病者の情報交換に使用されたものです。これには、皇太子ご夫妻にご慰問していただいたことへの感謝の気持ちが素直に記されています。

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2019年